【4月19日 AFP】ラグビーリーグ(13人制)イングランド代表のカラム・ワトキンス(Kallum Watkins)は、父が新型コロナウイルスに感染したことを受け、所属する豪ナショナル・ラグビーリーグ(NRL)のゴールドコースト・タイタンズ(Gold Coast Titans)を退団し、父のいる母国へ戻った。

 昨年タイタンズに加入した29歳のワトキンスは、NRLで計8試合に出場。膝の手術から復帰した昨季は不本意なパフォーマンスに終わったが、今年は「素晴らしいプレシーズン」を送っていたという。今季のNRLは新型ウイルスの影響により、2節を終えた時点で先月に中断した。

 タイタンズは18日、「家族の深刻な健康上の不安」を理由とした人道的措置を取り、即時の契約解除を認めたと発表。チームのジャスティン・ホルブルック(Justin Holbrook)ヘッドコーチ(HC)は、ワトキンスの退団を「大きな損失」としながらも、「常に家族が第一だし、非常に困難な時に家族にとってベストなことをしようとしているカラムの邪魔は絶対にしたくない」と語った。

 ワトキンスは、10代だった2007年にスーパーリーグのリーズ・ライノス(Leeds Rhinos)に入団。キャプテンとしても活躍したライノスでは250試合以上に出場し、6度のリーグ制覇などに貢献。イングランド代表では通算25キャップを記録している。(c)AFP