【4月7日 AFP】フランス政府は6日、過去24時間で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により病院と老人ホームで亡くなった人の数が、過去最多の833人となったと発表した。同国の累計死者数は8911人となった。

 フランスのオリビエ・ベラン(Olivier Veran)保健相は記者会見で、「われわれはこの流行のピークの終わりに到達していない」と述べた。フランスは新型コロナウイルスの拡大を抑えるため3月17日から封鎖措置を取っており、ここ数日は主要な統計値がいくぶん改善していたが、新たな死者数の発表によりフランスの道のりがまだ長いことが改めて示された。

 フランスはこれまで、病院で亡くなった人のみを1日の死者数として発表していたが、6日からは病院と老人ホームの両方合わせた死者数の公表を開始。ベラン氏によると、同日の死者のうち病院で亡くなったのは605人。過去24時間で集中治療室へと移った患者は478人で、数日ぶりの多さとなった。

 ベラン氏は「まだ終わりではない。終わりからはかけ離れている。道のりは長い。私が発表した数値が、それを示している」と言明し、引き続き外出を控える努力を続けるよう訴えた。(c)AFP