【3月30日 AFP】カタール1部リーグ、アル・サード(Al-Sadd)のシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は、将来的にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を率いたいという意思を改めて明かしたが、今とは違うフロントによって新しい方向感覚がもたらされるまでは古巣に戻らないだろうと語った。

 前指揮官のエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)氏が解任された今年1月、シャビ監督はバルセロナからのオファーを断った。その結果、クラブはキケ・セティエン(Quique Setien)監督にチームを託すという驚きの決定を下した。

 シャビ監督は、29日付のスペイン地方紙バングアルディア(La Vanguardia)のインタビュー記事の中で、共に仕事をしたい人にカルレス・プジョル(Carles Puyol)氏やジョルディ・クライフ(Jordi Cruyff)氏を挙げた。

 しかし、ジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)氏が会長を務める現フロントと選手の関係は緊迫したままであり、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が公の場でスポーティング・ディレクター(SD)のエリック・アビダル(Eric Abidal)氏を批判したことは、ピッチ外での対立の一つとなっている。

 バルセロナの指揮官を務めるにはフロント陣の交代が必要かと問われたシャビ監督は、「バルサ(バルセロナの愛称)に戻りたいのはもちろんだ」とした上で、「当然すべての人と歩幅を合わせたい」「ネガティブで悪い雰囲気が控室にあってはならない」と続けた。

「すべてが調和しなければならない」「良いチームをつくることができる周囲の人と共にチームに戻りたい」

 また、現フロントの下でチームを率いることはのめない条件になるかと引き続き質問されると、「決定的なものにはならないだろうが、私が求めるのは全体的な調和だと主張したい。それが起こり得るかは分からない。私は誰に対しても敵対する気持ちを一切持っていないし、バルトメウ氏との関係も悪くない」と答えた。

 シャビ監督は、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下で共にプレーしたプジョル氏や、ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏の息子であるジョルディ氏を、一緒に仕事をしたい人に挙げた。

「自分が信頼している、誠実な人と一緒に仕事をしたい」「バルサでキャプテンを務めたカルレス・プジョルや、SDとして豊富な経験を持ち非常に優れたビジネスマンでもあるジョルディ・クライフのことだ」

 シャビ監督はまた、昨夏バルセロナが再契約を試みるも失敗に終わったフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を獲得できれば、「傑出した補強」になるだろうと続けた。

「チームの大半が並外れた選手だろう」「土台はとても良い。ネイマールのようなFWを獲得したい。ネイマールが生活面で慣れるかは分からないが、サッカーの面では間違いなく傑出した補強になるだろう」 (c)AFP