ヤンキースのマイナー選手、新型ウイルス陽性 米野球初
発信地:ニューヨーク/米国
このニュースをシェア
【3月16日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)傘下のマイナーリーグのチームに所属する選手から、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことが発表された。米野球界では初の事例となる。
医療情報に関する米国のプライバシー規定により、選手の氏名は明かされなかったが、ヤンキースによれば、この選手が1軍の使っているフロリダ州タンパ(Tampa)の合宿施設を訪れたことはなく、ヤンキースの選手との接触も現時点では確認されていないという。
チームは広報を通じて「ここには来なかったし、一緒に過ごしたという話のある選手もいない」と話した。
新型ウイルスが世界的に大流行する中で、MLBはすでに3月26日に予定されていた新シーズンの開幕を少なくとも2週間遅らせることを発表している。
オープン戦も全試合を中止にしたが、キャンプ地に残るか、ホームタウンやオフの拠点へ戻るかは各チームの判断に任せていた。ヤンキースの場合は、支配下登録40人の投票によりキャンプ地で練習を続けることが決まっていた。
しかし米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)は、感染の拡大を防ぐためリーグが各チームに通達を出し、チーム練習の回避を「強く推奨」し、社会距離戦略を徹底するよう求めたと報じている。記事によれば、通達が出たのは今回の陽性が判明した後だという。(c)AFP