【3月15日 AFP】新型コロナウイルスの感染が拡大し、陽性反応が出たイタリア・セリエAの選手が10人を超える中で、各クラブのチームドクターは14日、チーム練習再開をしばらく自粛するよう共同で忠告した。

 セリエAでは今週、最初にユベントス(Juventus)のダニエレ・ルガーニ(Daniele Rugani)の陽性が報じられると、14日にはフィオレンティーナ(Fiorentina)のパトリック・クトローネ(Patrick Cutrone)とヘルマン・ペッセッラ(German Pezzella)、サンプドリア(Sampdoria)のファビオ・デパオリ(Fabio Depaoli)とバルトシュ・ベレシンスキ(Bartosz Bereszynski)も同様の診断結果が発表された。

 これで陽性となった選手はサンプドリアが7人、フィオレンティーナが3人に増え、リーグ合計では11人となった。フィオレンティーナでは、他に理学療法士1人も感染している。それにもかかわらず、いくつかのクラブは練習を再開するよう選手に重圧をかけていた。

 チームドクターはこれに「強い懸念」を示し、状況が「明確に改善するまでは練習を再開しないよう、全会一致で助言する」と発表した。選手会(AIC)も「矛盾した現状」を非難し、「イタリアにはまだ、恥ずかしいほど無責任で、火星にでも住んでいるかのような態度を取り、最低限の品位すら欠くクラブがある」と述べている。

 14日夕方の時点で、当局は過去24時間で新たに3500人近い感染が判明し、合計では2万1000人を超えたと発表した。死者数は13日の1266人からさらに増え、1441人となっている。(c)AFP