MotoGPのタイGPが延期に、開幕戦中止に続き 新型コロナ懸念
発信地:バンコク/イタリア
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【3月2日 AFP】タイのアヌティン・チャーンウィラクーン(Anutin Charnvirakul)副首相兼保健相は2日、新型コロナウイルスの懸念により、2020年の世界ロードレース選手権(WGP 2020)のタイGPを「延期する」と発表した。
感染拡大の防止を目的とした渡航制限が課されたため、シーズン開幕戦カタールGPの中止が発表された翌日、アヌティン保健相はAFPの取材に「中止ではなく、(大会の)開催が可能になるまで延期になった」とコメント。「新型コロナウイルスの感染拡大が理由」「追って発表があるまで大会を延期しなければならない」と続けた。
タイGPは、東部ブリーラム(Buriram)県で今月20日から22日にかけて開催が予定されていた。
主催者は前週、大会について楽観的な姿勢を示しており、検温やマスクの着用、手の消毒液の使用といった健康面に関する徹底した措置を取ることで開催できると述べていた。
しかしタイ保健省は1日、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」による合併症で35歳のタイ人男性が亡くなったと発表。この男性は新型コロナウイルスに感染する前、デング熱にかかっていた。
先月28日、「中止はあり得ない」と宣言していたアヌティン保健相だが、この日は「状況は日々変化していて、パンデミック(世界的な大流行)になっている」と述べた。
「われわれは世界規模の状況に応じなければならない。それは参加選手だけでなく、国家にとっても最優先事項だ」 (c)AFP