【2月12日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が、22日に行われるタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)との待望の再戦を前に、「枕」のような拳だとKO宣言をしたフューリーのパンチ力を一笑に付した。

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 両者の対戦は、2018年12月以来14か月ぶりで、1回目のファイトでワイルダーに2回のダウンを喫したフューリーは、今回は判定では勝ち目はないと話し、ノックアウトを狙っていくと断言している。

 しかしワイルダーはこの発言を一蹴し、フューリーの拳は「枕」だと挑発した。42勝(41KO)無敗の戦績を残しているワイルダーは、12ラウンドを戦った前回の対戦後も痛みは感じなかったと話している。

「やつのパワーが怖いと感じたラウンドは一つもないね」「あいつの拳は枕だ。それくらいやわだったよ。アドレナリンが出ていて何も感じなかっただけかもしれないが。ファイト後にどこかが痛むこともあるが、あの試合の後は何も感じなかった」

「やつのパンチは全部受け止めたし、もらった後も平気で動けた。だから相手のパワーに対するリスペクトはない」「あいつはただの動ける大男だというだけだ。それがすべてだよ。パワーに関しては全くない」

 フューリーは攻撃力を改善しようと、この試合に向けてトレーナーを変更し、「シュガーヒル」ことジャバン・ヒル(Javan Hill)氏を陣営に迎え入れた。

 しかしワイルダーは気にしておらず、「誰をトレーナーに迎えようが、(パワーを)伸ばせるとは思わない」「数週間でパワーが上がるわけがない。不可能だ」と話している。(c)AFP