【2月11日 AFP】13日に予定されているサッカーイタリア杯(Italian Cup 2019-20)準決勝、ACミラン(AC Milan)対ユベントス(Juventus)戦の第1戦で、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)とクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が激突することになりそうだ。

 イブラヒモビッチとロナウドの両スターは、前週末に行われたリーグ戦でそれぞれゴールを記録。しかし、ユベントスはアウェーでエラス・ベローナ(Hellas Verona)に1-2で敗れ、ミランも2点のリードを手にしながら宿敵インテル(Inter Milan)に2-4の黒星を喫した。

 この試合でユベントスの選手として初めてリーグ戦で10試合連続ゴールを達成し、セリエA記録にあと一つと迫ったロナウドは「チームとして求めていた結果じゃなかった」と振り返ったが、バロンドール(Ballon d'Or)に5度輝いている35歳は、個人として今季の公式戦で23得点をマークしている。

 一方、38歳のイブラヒモビッチはこの冬ミランに復帰してから3得点を挙げている。インテル戦では先制点をお膳立てし、その後チームの2点目をヘディングで決めたが、ミランは後半に4失点し逆転負けした。イブラヒモビッチは「38歳になってもまだ違いを生みだせるということを証明した」とコメントした。

 敵地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)に乗り込むユベントスだが、イタリア杯のタイトル奪還を目指すセリエA王者は、アウェーゲームで直近2連敗中。敵地でのパフォーマンスに不安要素を抱えるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督はベローナに敗れた試合後、「誰かに助けてほしい。解決しないと」「今はホームとアウェーでパフォーマンスに違いがある」と話した。

 一方、12日にナポリ(SSC Napoli)と対戦するインテルのFWロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)は、自身と同じく元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のイブラヒモビッチとロナウドから注目を奪おうとしている。

 ミラン戦でチームの4点目をマークしたルカクは試合後、ダービー前にイブラヒモビッチが投稿した「ライオンは人間と比較しない」という内容に対抗し、「街に新たな王が誕生」「この街を治めているのは俺たちだ」とツイートした。

 前週末のリーグ戦ではナポリも下位レッチェ(US Lecce)に2-3で敗れており、ミランを下し、イタリア杯で4強入りしているチームの中で唯一白星を挙げたインテルは、2010年以来のスクデット(リーグ制覇)を狙う中でユベントスを得失点差で上回り、首位に浮上している。

 そのインテルに挑むナポリは、リーグ戦では不振にあえいでいるものの、イタリア杯では準々決勝で前年王者ラツィオ(SS Lazio)を撃破して勝ち上がってきている。 

 イタリア杯準決勝の第2戦は、3月4日と5日に行われる。(c)AFP/Emmeline MOORE