【2月10日 AFP】W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)王者の南アフリカを新たに加える案が浮上しているラグビーの欧州6か国対抗戦シックスネーションズ(Six Nations Rugby)について、イングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、大会の拡大に慎重な姿勢を示した。

 すでに2024年から南アフリカが参戦するかもしれないという報道を主催者側が否定している中、ジョーンズHCは「(シックスネーションズは)世界最高の大会と呼ばれており、私も同じ意見だ」「そうだとしたら、なぜ大会のレベルを下げる他のチームを加えたいと思うんだろうか?」と語った。

 また「経験でしか話せない」と前置きした上で、南半球や日本のチームが参戦するスーパーラグビー(Super Rugby)を引き合いに出し、「スーパーラグビーはラグビー界の金の卵だった。12チームだった時は素晴らしく、力が拮抗(きっこう)していた。だが14、15チーム制になった途端に魅力を失ってしまった」と続けた。

「人々はベストのチーム同士の対戦を見たい。シックスネーションズには特別なものがある。対戦国の間には歴史があり、試合をひときわ良いものにする」「この大会はW杯よりも激しい。より体力面が重要になり、今後もどんどんそうした傾向が強まっていくだろう」

「初めて私がシックスネーションズに関わった時から、参加チームの質は全体的に上がってきていると思う」「アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イングランド、皆ハイレベルでやっている。チーム間の差は非常に小さい」 (c)AFP/Julian GUYER