【2月9日 AFP】ウガンダの国立公園で3日、絶滅が危惧されているマウンテンゴリラ4頭が死んだ。死因は落雷とみられている。自然保護グループが明らかにした。

 死んだのは、ウガンダ南西部のムガヒンガ国立公園(Mgahinga National Park)に生息していたメスの成体3頭と、オスの幼体1頭。この4頭に対して検視が行われた。

 自然保護グループ「GVTC」は8日、「ひどい外傷に基づくと4頭の死因は、落雷による感電死の可能性が高いとみられている」と発表。だが確認までは2〜3週間を要すると述べた。

 4頭は昨年8月、隣国ルワンダのボルカン国立公園(Volcanoes National Park)からムガヒンガ国立公園へやって来た、ヒルワ(Hirwa)と呼ばれる計17頭のゴリラの群れに属していた。

 GVTCのアンドリュー・セグヤ(Andrew Seguya)事務総長は英BBCに対し、「非常に悲しいことだ」「3頭のメスが個体数について貢献できる可能性は計り知れなかった」と語った。

 この群れに属する他の13頭は無事が確認されている。

 マウンテンゴリラは、2008年には680頭しか生息していないと推定されていたが、保護の取り組みや密猟対策のパトロールにより、個体数は1000頭超に増えていた。(c)AFP