【2月7日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が、今年6月に英ロンドン北部のトッテナム・ホットスパースタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)での一戦に合意間近であることが、プロモーターのエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏によって6日に明らかなった。

 昨年サウジアラビアのディルイーヤ(Diriyah)で行われたタイトルマッチで、アンディ・ルイス・ジュニア(Andy Ruiz Jr、米国)を倒して王座を奪還した30歳のジョシュアは、IBFの指名挑戦者クブラト・プレフ(Kubrat Pulev、ブルガリア)との一戦に臨むことが確実になった。

 イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のホームであるこのスタジアムは、昨年4月にオープンしたばかりで6万2000席を誇り、ラグビー競技場のトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)やアーセナル(Arsenal)の本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)などとの競合に勝ち抜いたとみられている。

 ハーン氏は英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して、「近いうちに決定する。AJ(ジョシュア)と昨夜、話し合いをした。われわれは極東、中東、アフリカ、米国、トルコからオファーがあった」「彼が非常に明確に望んでいたのは、『母国に戻りたい。次はロンドンで打ち合いたい。これまで(米ニューヨークの)マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)にも行ったし、サウジアラビアにも赴いた。俺を母国に帰してくれ! 他のオファーは忘れてくれ! 俺を母国に帰してくれ!』ということだった」と明かした。

「彼は6月にロンドンで戦うことを望んでいる。今はその実現が近づいている状況だ。スパーズ(のスタジアム)が最有力候補で、それが彼が私に頼んできたことだ。われわれは、彼のためにそれを実現していく」

 ジョシュアが最後にロンドンで試合をしたのは2018年9月のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で、このときはロシアのアレクサンドル・ポベトキン(Alexander Povetkin)から勝利を収めた。(c)AFP