【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は23日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は6-2、5-7、6-7(5-7)、6-1、6-2とフルセットでアレックス・ボルト(Alex Bolt、オーストラリア)を下し、3回戦に進出した。

 地元の期待を背負ったワイルドカード(主催者推薦)のボルトに観客が味方する中、初の四大大会(グランドスラム)制覇を目指すティエムは元気なく見えたが、3時間22分でなんとか勝利を飾った。

 2年連続で全仏オープンテニス(French Open)の決勝に進み、メジャー制覇の有力候補の一人と目されているティエムだが、世界ランク140位のボルトが第2セットと第3セットで主導権を握る中で時折弱さを露呈した。

 これまで6度の挑戦で全豪では4回戦を突破できていないティエムは、「厳しい試合だった。アレックスは素晴らしいプレーをしていたし、観客を味方につけていた」「とはいえ、そういった素晴らしい雰囲気の中でプレーするのは大好きだ」と語った。

 3回戦でティエムは、第29シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)とビッグサーバーのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)の勝者との油断ならない戦いが続く。

 また、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は7-6(7-5)、6-4、7-5でベラルーシのイゴール・ゲラシモフ(Egor Gerasimov)にストレート勝ちした。

 年始は厳しい出足だったズベレフは、ゲラシモフとの締まった一戦を制した後、自身のプレーは上向きだと語った。男子テニスの国別団体戦ATPカップ(ATP Cup 2020)で惨たんたる結果に終わった後、一日7時間のトレーニングを積んだズベレフは、その頑張りが報われ勝ち上がりを決めた。

「ATPカップの時より確実によくなっている。3回戦に進めて大満足だ」としたズベレフは、調子を取り戻すとはどういうことかと問われると、「先週とかは一日6、7時間は練習をして、自分のプレーを取り戻すためにあらゆることをした」「難しいときもあるし、簡単なときもある」と応じた。(c)AFP