【1月9日 CNS】中国・北京市で7日、「中国国際航空(Air China、エアチャイナ)2020年春節輸送記者会見」が行われた。2020年の春節(旧正月、Lunar New Year)期間中にフライトを増便し、輸送力を強化する。

 投入する機体数は431機(前年同期比1.9%増)、便数は5万3974便で、このうち新規追加フライトは3173便(同6.3%増)、提供する座席数1086万席(同5.8%増)などにより、春節期間中の輸送を全力で確保するとしている。

 エアチャイナによると、今年の春節期間中の乗客数は記録を塗り替え、延べ7900万人(同8.4%増)となる見込み。今年の春節輸送期間は1月10日から2月18日までとされ、近年では最も早い。始動時期と休暇期間が近いため、出稼ぎ労働者や学生の帰省や観光客の利用ピークが早めになるという。

 この対策として、長距離国際路線と短距離地方路線を減らし、輸送力を国内路線に振り分ける。国内路線は、北京発成都(Chengdu)、重慶(Chongqing)、海口(Haikou)行き、成都発広州(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)、三亜(Sanya)行きなどの利用客の多い路線でワイドボディー機を配置。同時に、北京発銀川(Yinchuan)、貴陽(Guiyang)行きなどの路線のフライトを減らし、その分の輸送力をホットな路線に振り分けるとしている。

 国際路線は、日本、韓国、アジア太平洋地域へのフライトを増便、新規に追加する路線は重慶発沖縄・東京行き、杭州(Hangzhou)発東京、ソウル、バンコク行き、北京発プーケット(Phuket)行きなど約300便を増やす。一部の上海、杭州発日本行き、成都発ソウル行きなどの路線はワイドボディー機へ変更することで帰省客や観光客が集中する路線の需要に対応するという。

 同社運航調整センターの韓晶岩(Han Jingyan)副総経理によると、「エアチャイナは2019年に『ペーパーレス化』に力を入れた。今年の春節期間中、国内線に搭乗する乗客は携帯電話を使い、エアチャイナのアプリで座席を選択すれば電子版の搭乗券が瞬時に作成完了となり、託送荷物がない乗客はそのまま保安検査場に進むことができる。このサービスは中国国内の105の空港で提供可能となっている」という。(c)CNS/JCM/AFPBB News