【1月3日 AFP】(更新)米政府は2日、若者の間で高まる電子たばこ人気の抑制のため、風味付き電子たばこ製品の大半を間もなく禁止する方針を発表した。一方で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が昨年9月に約束していた全面的な販売禁止は見送られた。

 米食品医薬品局(FDA)の発表によると、「たばこやメンソールを除く」フレーバー付きカートリッジ式電子たばこは今後、政府からの特別認可を得ない限り違法となり、製造・販売を30日以内に停止しない企業には罰則が科される。一方、成人向けの専門店で主に販売されている大型のタンク式電子たばこは禁止対象に含まれていない。

 2019年の全米青少年たばこ調査(NYTS)によると、米国では500万人余りの中高生が電子たばこを使用し、うち100万人近くが毎日喫煙している。

 アレックス・アザー(Alex Azar)厚生長官は、未成年の間で広く使われているフレーバーを優先することで、電子たばこが成人にとって喫煙をやめる「出口」となるようにする一方で、若者のニコチン依存への「入り口」となることを防げると説明した。(c)AFP