【12月28日 AFP】ウルグアイ当局は首都モンテビデオの港で、一度の押収量としては過去最多となる4.4トンのコカインを押収した。税関当局と合同作戦を実施したウルグアイ海軍は27日、「麻薬の取引に対し国内史上最大の打撃を与えた」と述べた。

 合同作戦では、港でのスキャナー検査で大豆粉入りとされるコンテナ4つが「異常」を示し、コカインを詰めた袋が大量に押収された。海軍は、最初のコンテナ2つからコカインのブロック4003個、計4418キロが見つかったと発表。ウルグアイの税関当局トップによれば、欧州市場での末端価格は10億ドル(約1100億円)に上るとみられている。

 コカインの発送元は明らかにはなっていないが、先の税関トップは、今月24日にモンテビデオから290キロ離れた同国南西部のソリアノ(Soriano)県にある農場でトラックに積み込まれたものだと述べている。

 ウルグアイは、中南米で生産されたコカインがアフリカと欧州に輸送される際の中継地点として利用されることが増えてきている。(c)AFP