【12月23日 AFP】エクアドルが領有するガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で約2200リットルのディーゼル燃料を積んでいたはしけが沈没し、当局は22日、周辺環境への汚染拡大を防止する措置を取った。

 ガラパゴス諸島は国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に指定されているが、その生態系は地球上で最も深刻な危機にさらされている。

 エクアドルの救急・防災当局ECU911は、「燃料の流出を確認した。またはしけの乗組員らが助かろうと海に飛び込んだ」と報告した。

 事故はガラパゴス諸島の東端にあるサンクリストバル(San Cristobal)島の港で、はしけにコンテナを積もうとしていたクレーン車が倒れたことにより発生。落下したコンテナでバランスを崩したはしけが沈没した。

 ガラパゴス国立公園局(PNG)はツイッター(Twitter)で、軍の兵士や環境保護活動家らが「600ガロン(訳注 約2200リットル)のディーゼル燃料を積んだまま沈没したはしけ『オルカ(Orca)号』による環境へのリスクを減らすため、オイルフェンスや油吸収材を使用している」と明らかにした。

 エクアドル海軍と国家警察が、ガラパゴス国立公園局と連携して対策の実施と汚染状況の調査を行っている。

 映像はエクアドル政府提供。 (c)AFP