【11月20日 AFP】オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)は20日、代表の新指揮官にニュージーランド出身のデイブ・レニー(Dave Rennie)氏を指名し、2023年のW杯フランス大会(2023 World Cup)までの契約を結んだことを発表した。

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 辞任したマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)の後任として、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の復活を託されたのは、代表指揮官では史上2人目となる国外出身のレニー氏だった。

 レニー氏は、現在率いているスコットランドのクラブチーム、グラスゴー・ウォリアーズ(Glasgow Warriors)との契約を全うした後、2020年7月から代表チームの指揮を執る。オーストラリアは7月4日に母国でのアイルランド戦が予定されており、レニー氏は自分の色を出す時間がほとんどないままホームでのシーズンを始めることになる。

 オーストラリアは、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でイングランドに完敗してベスト8で姿を消し、チームの戦術が大きな批判を浴びた。結果が出ない時期はW杯前から続いており、ファンの信頼を取り戻すためにも、7月の最初のテストマッチシリーズは重要な意味を持つ。

 協会のレイリーン・キャッスル(Raelene Castle)最高経営責任者(CEO)は、レニー氏が以前から代表指揮官の有力候補だったことを明かし、「オーストラリアラグビーにとって大きな成果だ。デイブ・レニーは明らかな最有力候補で、契約を結べたことを非常にうれしく思う」とコメントした。

 レニー氏はオーストラリアについて、「プロの指導者になって20年あまり、私はどこで監督をやるときも、その場所のコミュニティーと文化になじんできた。ここでも違いをつくり出せると信じている」と話した。

「オーストラリアには、学生ラグビーのシステムから輩出された素晴らしい若手が何人かいる。スーパーラグビー(Super Rugby)や各年代の代表コーチ陣と強力なつながりを築き、彼らの目標達成をサポートしたい。それがいずれワラビーズに還元されるはずだ」

「レイリーン・キャッスルと会って、彼女のオーストラリアラグビーに関する今後のプランに非常に感銘を受け、ぜひその一端を担いたいと思った」 (c)AFP