【11月9日 AFP】米カリフォルニア州の連邦地裁は8日、男女間における平等な賃金を求めて同国サッカー連盟(USSF)を提訴している女子サッカー代表チームに対し、集団訴訟としての認定を与えた。

【関連記事】サッカー豪代表で男女平等賃金が実現、画期的な新協約を締結

 今回の決定では、国際試合での成績が劣る男子チームと比べて女子チームの賃金や労働条件が劣っていることに関して、全員が同様の救済を求めている上、同じ内容の問題を提示していることから、集団訴訟が妥当であると判断された。

 米国のサッカー代表は、女子が今年のW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)で連覇を果たした一方で、男子は昨年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)の出場を逃していた。

 女子選手団の広報を務めるモリー・レビンソン(Molly Levinson)氏は、「平等賃金の実現へ向けた厳しい闘いにおいて、歴史的な一歩だ」と決定を評価した。

「男子と同等の給与を受けるために女子は2倍働き、かつ悪い労働条件を受け入れなければならないという、USSFのうんざりするような主張を退け、今も続いているUSSFの女子選手に対する差別を裁判所が認識したことにとても喜んでいる」 (c)AFP