【11月3日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は2日、メキシコ国境に建設されている壁に密輸犯が穴を開けていたとする報道を受け、「簡単に修理できる」と一蹴した。

 トランプ氏はニューヨークへ向かう前に首都ワシントンで報道陣に対し、「われわれは非常に頑丈な壁を持っている。でも公正を期して言うならば、どれほど頑丈であっても、突き抜けて進むことは可能だ」と述べ、「穴は簡単に修理できる。われわれがこの手段を取ったのは、簡単に修理できるからだ」と語った。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は2日、匿名の米当局者や政府職員の話として、密輸団が壁を通過するために手軽に使用できる市販の電動工具を用いて壁に隙間を作り、人々や麻薬を運べるようにしたと報じた。

 わずか100ドル(約1万1000円)で入手できるコードレスの往復式のこぎりを使用すれば、数分で壁に穴を開けることができるという。

 トランプ氏は、米国に流出する移民を食い止めるためにメキシコ国境への壁の建設を重点政策と位置づけているが、米議会は壁の建設費用の支出を拒否している。(c)AFP