■ウイグル文化への攻撃

 ウイグルの墓地を徹底的に破壊する動きは今に始まったことではない。衛星画像の解析によって、こうした行為が10年以上前からあることが今回明らかになった。

 ウイグル人らの少数民族に対しては、イスラム教の教えに反する火葬が強いられていないなど、一定の例外は認められている。ただ、中国政府はその態度を硬化させつつあると英ノッティンガム大学(University of Nottingham)のウイグルの歴史と文化の専門家、ライアン・サム(Rian Thum)氏は指摘する。

 AFPの取材に応じたサム氏は、中国政府はこれまで「ウイグル文化に対し非対立的な姿勢を取っていたが、その姿勢は変化しており、ウイグル文化への攻撃は抑制されずに支援を受けるようにすらなっている」と説明している。(c)AFP/Eva Xiao and Pak Yiu / with Andrew Beatty in Sydney