【10月8日 AFP】ラグビー日本代表は、現在開催されているW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で8強入りを目指すと公言してきたが、さらに大きな目標をひそかに掲げていた。

 藤井雄一郎(Yuichiro Fujii)強化委員長は、W杯で初の決勝トーナメント進出を決めれば、ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)はさらなる勝ち上がりを目指すと主張した。

 アイルランドを19-12で破るという番狂わせを起こした日本は、開幕3連勝でプールAの首位に立っており、仮に準々決勝に駒を進めれば、前回王者であるニュージーランドか南アフリカと顔を合わせることになる。

 日本が準々決勝より先に進むとはほとんどの人が予想していないはずだが、藤井強化委員長は7日、報道陣に向け以下のように話した。

「目標はベスト8だが、その先にも目を向けている。1位通過すれば、相手は南アフリカになるだろう。コーチ陣は『絶対に食ってやる』と分析している」

 W杯でプール敗退の常連だった日本は前回大会、2度の優勝を誇る南アフリカを34-32で破るというスポーツ界で最も衝撃的な番狂わせの一つを起こしたことが有名で、その驚くべき偉業は「ブライトン(Brighton)の奇跡」というタイトルで映画化された。

 しかし日本は先月、今大会に向けたテストマッチで南アフリカに7-41で大敗。両者が2015年のW杯の後に対戦するのは、これが初めてだった。

 LOヘルウヴェ(Uwe Helu)はこの日、日本のラグビー史において最も重要な一戦になる今週末のスコットランド戦に勝って、仕事を仕上げなければならないと主張した。

「もちろんプレッシャーはあるし、私にとってはこれまでやってきたことでは事足りないかもしれない」「われわれは偉大になる必要がある」

 日本が決勝トーナメントに進出すれば、準々決勝は10月19日か20日に東京で行われる。(c)AFP