【10月7日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のダリル・モリー(Daryl Morey)ゼネラルマネジャー(GM)が、香港で続く抗議デモへの支持をツイッター(Twitter)に投稿し、中国が猛反発している。ロケッツは火消しに追われており、7日には主力選手のジェームズ・ハーデン(James Harden)が謝罪する事態へと発展している。

 きっかけは、モリーGMが4日に投稿した「自由のために戦おう。香港と共に立ち上がろう」というツイート。ツイートは後に削除され、モリー氏は「中国の友人たちの感情を害するつもりはなかった」「ロケッツやNBAの立場を示すものではない」と釈明したが、国営中国中央テレビ(CCTV)はロケッツの試合の放送中止を発表。また、中国の複数のスポンサー企業がロケッツとの協力関係を断つと表明した。

 NBAはツイートについて「遺憾だ」とする声明を発表。ロケッツもこの騒動から距離を置こうとしており、オーナーのティルマン・ファティータ(Tilman Fertitta)氏は「われわれは政治組織ではない」とツイートし、モリーGMの投稿がチームを代表するものではないと強調した。

 一方で中国プロバスケットボールリーグ(CBA)がロケッツとのあらゆる関係を断つ方針を発表するなど、中国では激しい反発が起きており、ソーシャルメディア上ではモリーGMの解雇を要求する声も上がった。

 ロケッツは現在、トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)との試合のため日本に来日している。

 映像はロケッツの練習の様子と、取材に応じて謝罪するジェームズ・ハーデン、7日撮影。(c)AFP/Sara HUSSEIN