【10月7日 AFP】第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)は6日、各種目の決勝が行われ、男女の4×400メートルリレーで優勝するなどした米国が、最終日も3個の金メダルを加えて大会を締めくくった。

 米国はまず、ニア・アリ(Nia Ali)が女子100メートルハードルで12秒34をマークし、世界記録保持者のケンドラ・ハリソン(Kendra Harrison、米国)を破ると、男女の4×400メートルリレーでも優勝を果たし、メダルランキング1位となる金メダル14個、銀11個、銅4個で大会を終えた。

 女子の4×400メートルリレーでは、3走のダリラ・ムハンマド(Dalilah Muhammad)が3分18秒92での快勝に貢献し、世界新記録を出した400メートルハードルとの2冠を達成した。また、決勝には登場しなかったものの、予選を走ったアリソン・フェリックス(Allyson Felix)も大会通算13個目の金メダルを獲得し、歴代最多金メダル数の記録をさらに更新している。

 ハードル走選手のライ・ベンジャミン(Rai Benjamin)がアンカーを務めた男子も、今季世界最高の2分56秒69をマークする完勝だった。

 男子1500メートルでは、ケニアのティモシー・チェルイヨト(Timothy Cheruiyot)が今大会最高レベルの見事な走りを披露し、3分29秒26で金メダルを獲得した。2年前の前回ロンドン大会の2位を含め、シルバーコレクターだったチェルイヨトにとっては悲願の優勝となった。

 男子1万メートルでは、ウガンダのジョシュア・チェプテゲイ(Joshua Cheptegei)がヨミフ・ケジェルチャ(Yomif Kejelcha、エチオピア)との最終ラップの激しい一騎打ちを制し、26分48秒36で優勝。こちらも2年前の銀からのランクアップを果たした。

 やり投げでは、アンダーソン・ピーターズ(Anderson Peters)がグレナダに史上2個目となる世界陸上の金メダルをもたらした。米国の大学に通う21歳は、86メートル89の投てきを見せてライバルたちを退けた。

 女子走り幅跳びはドイツのマライカ・ミハンボ(Malaika Mihambo)が制し、7メートル30のジャンプで金メダルを獲得した。(c)AFP/Rob Woollard