【9月25日 AFP】ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領率いる与党・統一社会党(PSUV)の議員らは24日、野党が主導権を握る国会に3年ぶりに復帰した。

 PSUVは選挙の敗北を受けて2016年に議員を国会から引き揚げ、野党が多数を占める国会とは別に、政権派のみで構成される制憲議会(545議席)を発足させていた。しかし同党は今月、野党指導者であるフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長の勢力基盤を分断するために弱小野党らと協定を結び、与党議員が国会に復帰するための準備を整えた。

 PSUVの議員らがマドゥロ氏を支持するスローガンを繰り返し叫びながら席に着くと、野党からは一斉に激しいブーイングが上がった。50か国以上からベネズエラ暫定大統領として認められているグアイド氏は「これがベネズエラにおける唯一の合法的機関、つまり国会による暗黙の承認だ」と述べた。(c)AFP