【9月23日 AFP】男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2019)は22日、スイス・ジュネーブで最終日が行われ、欧州チームは優勝のかかる最終戦でアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)がミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に勝利し、13-11で大会3連覇を達成した。

 最終日の折り返しの段階で、7-11とリードを許していた欧州チームだったが、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がジョン・イズナー(John Isner、米国)を退けて1点差に迫ると、最後はズベレフが6-4、3-6、10-4でラオニッチに勝利し、大会が創設された2017年から3大会連続となる優勝をつかんだ。

 欧州チームのビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)監督は、「今回もワールドチームには追い詰められたが、こちらは大事な場面で勝利できたし、少し運もあったかもしれない」「素晴らしい仕事をしてくれたチームをとても誇らしく思う。私はすごく幸せなキャプテンだ」と話した。

 欧州チームのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が手のけがで最終日を欠場する中、ワールドチームは初戦のダブルスでイズナー/ジャック・ソック(Jack Sock、米国)組がフェデラー/ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)組を破ると、続くシングルスでもテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)がドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を撃破し、初優勝まであと1勝に迫った。

 しかし欧州チームは、第3試合でフェデラーが6-4、7-6(7-3)のストレート勝利を飾り、最後のズベレフの白星につなげた。緊張感の高まる第2セットのタイブレークでは、観客が圧倒的にフェデラー寄りの中、イズナーがミスを犯して勝利まであと1ポイントとし、最後はサービスエースで試合を決めて会場を沸かせた。

 フェデラーは「チームの勢いを取り戻すことができて良かった」「もちろん、けがで離脱したラファもコート脇で見ていたから、大きな友情を感じた」とコメントした。

 欧州チームが4連覇を目指す2020年の第4回大会は、米マサチューセッツ州ボストン(Boston)のTDガーデン(TD Garden)で9月25日から27日にかけて行われる。(c)AFP