【9月21日 CNS】中国高層発展論壇専門検討会が9月6日、北京で開催された。「人間中心の人工知能(AI)」のフォーラムでは、複数の業界代表者が、がんの早期発見や患者の支援など、「人工知能が今後、人々により良いサービスを提供する」という見解を述べた。

 医療AIベンチャー企業、推想科技(inferVISION)の創設者兼最高経営責任者(CEO)である陳寛(Chen Kuan)氏は、「AIは、早期がんをより正確かつ効率的に検出できる。がん患者の早期スクリーニング、早期診断、早期治療の達成を支援できる」と述べた。

 現在、肺がんの5年生存率は世界でわずか19パーセントであり、早期肺がん生存率は55パーセント、進行期は4.2パーセントにすぎない。がんをより早期に診断・治療ができるように、がん患者はスクリーニング検査を早期に行う必要がある。実際に、病院のデータを使ってテストを行った結果、AI技術を使用した後、がんの早期発見の割合は、中国のトップ3の病院でも37.5パーセントを超えた。また、早期がんのうちに発見できる時間は445日短縮された。

 また、マイクロソフトリサーチアジア(Microsoft Research Asia)の張益肇(Zhang Yizhao)副所長は講演で、AIを使用してパーキンソン病の患者を支援する事例紹介のビデオを上映し、「AIのレベルは絶えず向上している。助けを必要とする多くの人の役に立つと信じている」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News