【8月31日 AFP】コロンビアの元左翼ゲリラ組織、コロンビア革命軍(FARC)のイバン・マルケス(Ivan Marquez)元幹部が武装闘争の再開を宣言したことに関し、米国は30日、同元幹部を非難するとともに、適切に身柄引き渡しを行うよう求めた。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、「2016年和平協定におけるFARC側の約束をほごにし、さらなるテロリズムと暴力に及ぶとした一部個人らの宣言を断固拒絶する」と表明した。

 FARCは2016年の協定の下で解体されたが、マルケス元幹部は29日にインターネット上に投稿された動画で、新たな武装闘争を始めると宣言した。

 保守派のイバン・ドゥケ(Ivan Duque)コロンビア大統領は、マルケス元幹部を捜索・拘束すると言明した。

 ドゥケ大統領と米当局は、FARCとコロンビア左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」に所属する反体制派について、米国が放逐を目指すベネズエラの左派ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領から支援を受けていると主張している。

 ポンペオ長官は、2016年の協定締結以降に重大な犯罪を犯した個人は「しかるべき形での犯罪人引き渡しの対象となる」と述べた。

 その他の元FARC幹部では、逃走中のヘスス・サントリッチ(Jesus Santrich)容疑者が違法薬物密輸の容疑で米国から指名手配されている。(c)AFP