【8月30日 AFP】2018-19シーズンのサッカー欧州最優秀選手賞(UEFA Player of the Year Award)授賞式が29日、モナコで開催され、男子部門ではFCバルセロナのリオネル・メッシ(Lionel Messi)とユベントス(Juventus)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を抑え、リバプール(Liverpool FC)のビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)が選出された。

 28歳のファン・ダイクは昨シーズン、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を2-0で下し、6度目の欧州制覇を果たしたリバプールで見事な活躍を見せた。2010-11シーズンに同賞が設立されてから、DFとして選出されるのはファン・ダイクが初めて。

 ファン・ダイクは英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「チームメートに感謝しなければならない。彼らがいなければ成し遂げられなかったであろうものばかり」とコメントした。「長い道のりだったが、これも旅の一部。このトロフィーを手に入れることができ、とても光栄だ。私に手を貸してくれたすべての人たちのおかげ」

 昨年1月、DFとしては当時世界最高額の移籍金7500万ポンド(約97億円)でサウサンプトン(Southampton FC)からリバプールに加わったファン・ダイクは、一昨シーズンのチャンピオンズリーグでもリバプールの決勝進出に貢献したが、チームはレアル・マドリード(Real Madrid)に敗れた。

 しかし、昨季は国内リーグこそクラブ歴代最多勝ち点を挙げながらマンチェスター・シティ(Manchester City)に優勝を譲ったが、7年ぶりとなる主要タイトルを獲得したリバプールで重要な役割を担った。

 UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)で準優勝したオランダ代表の一員でもあるファン・ダイクは、「私は18歳で一気に頂点に駆け上がった選手ではない。ここに来るまで努力しなくてはいけなかった」と続けた。

 欧州最優秀選手賞は、過去8回のうち5回をメッシとロナウドが分け合い、2012年はアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が、2013年はフランク・リベリ(Franck Ribery)が、そして2018年はルカ・モドリッチ(Luka Modric)が選ばれていた。

 また女子部門では、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2018-19)を制し、W杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)でイングランド代表を4強に導いたルーシー・ブロンズ(Lucy Bronze)が選出された。イングランド選手の受賞は、27歳のブロンズが男女を通じて初めて。(c)AFP