【8月28日 AFP】ラグビーニュージーランド代表は28日、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けた代表メンバー31人を発表し、CTBソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)が3大会連続のメンバー入りを果たした一方で、ベテランPRのオーウェン・フランクス(Owen Franks)はまさかの落選となった。

 またスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、苦しんでいるバックスのベン・スミス(Ben Smith)への信頼を変えず、逆に突破力のあるCTBヌガニ・ラウマペ(Ngani Laumape)に代表の椅子は与えなかった。

 ソニー・ビルの他には主将のキーラン・リード(Kieran Read)とサム・ホワイトロック(Sam Whitelock)も、前人未到のW杯3連覇、通算4度目の優勝が懸かる日本大会へ向けて、順当に3大会連続のメンバー入りを果たしている。

 他には9人が前回イングランド大会(Rugby World Cup 2015)の栄冠を経験している選手で、19人が初めてのW杯メンバー入りとなった。それでも、衰えを知らないリードの代表121試合出場を筆頭に、メンバーの総キャップ数はテストマッチ1195試合に達する。

 ハンセンHCは、W杯3連覇は「とてつもないチャレンジ」と話し、「難しい目標、厳しい大会になることは分かっているが、プレッシャーに立ち向かうのを楽しみにしている」と続けた。

 代表最年長となる34歳のソニービルは、今季はけがに悩まされていたが、オーストラリアに36-0で圧勝した8月の試合でHCを納得させるプレーを披露した。逆に代表108キャップを誇るフランクスは、プロップに機動力と前への推進力を求めるハンセンHCの基準を満たせなかった。

 センター勢では、アントン・リエナートブラウン(Anton Lienert-Brown)やジャック・グッドヒュー(Jack Goodhue)、ベテランのライアン・クロッティー(Ryan Crotty)がソニー・ビルとともにメンバー入りを果たした一方、ボールを持ち運ぶパワーのあるラウマペは残念な落選となった。

 司令塔タイプではリッチー・モウンガ(Richie Mo'unga)とボーデン・バレット(Beauden Barrett)が順当に選出され、ハンセンHCは相手のラッシュディフェンスへの対策として、二人をSOとFBで同時起用する新しい戦術を続けるとみられる。

 両ウイングには、リコ・イオアネ(Rieko Ioane)、セブ・リース(Sevu Reece)、ジョージ・ブリッジ(George Bridge)といった得点力のある面々だけでなく、万能なジョーディー・バレット(Jordie Barrett)が名前を連ねた。

 日本大会に臨むオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のメンバーは以下の通り。

■フォワード(17人)

デーン・コールズ(Dane Coles
リアム・コルトマン(Liam Coltman
コディー・テイラー(Codie Taylor
ネポ・ラウララ(Nepo Laulala
ジョー・ムーディー(Joe Moody
アツ・モリ(Atunaisa Moli
アンガス・タアヴァオ(Angus Ta'avao
オファ・トゥウンガファシ(Ofa Tuungafasi
スコット・バレット(Scott Barrett
ブロディー・レタリック(Brodie Retallick
パトリック・トゥイプロトゥ(Patrick Tuipulotu
サム・ホワイトロック
サム・ケイン(Sam Cane
ルーク・ジェーコブソン(Luke Jacobson
キーラン・リード(主将)
アーディ・サベア(Ardie Savea
マット・トッド(Matt Todd

■バックス(14人)

TJ・ペレナラ(TJ Perenara
アーロン・スミス(Aaron Smith
ブラッド・ウェバー(Brad Weber
ボーデン・バレット
リッチー・モウンガ
ライアン・クロッティー
ジャック・グッドヒュー
アントン・リエナートブラウン
ソニー・ビル・ウィリアムズ
ジョーディー・バレット
ジョージ・ブリッジ
リコ・イオアネ
セブ・リース
ベン・スミス

(c)AFP