【8月23日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)がネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)獲得に向けて提示してきた1億ユーロ(約118億円)に選手3人を加えたオファーを拒否したと、仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)が22日に報じた。同選手はPSGからの退団を望んでいるが、依然として実現は遠い状態となっている。

【図解】ネイマールの高額移籍金「2億2200万ユーロ」で買えるモノ

 同紙によれば、レアルは移籍金にギャレス・ベイル(Gareth Bale)、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)、ケイロール・ナバス(Keylor Navas)を上乗せしたオファーを送ったが、「オファーの総合的な価値が期待に沿わなかった」ため、PSGは断ったという。

 PSGは2年前、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)から2億2200万ユーロ(約260億円)でネイマールを獲得しており、レオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)スポーティング・ディレクター(SD)は、それと同等の価値と思われる内容でしか同選手を売却しないつもりだとみられている。

 レアルはこの夏、ベイルの売却に向けて動いており、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から復帰したロドリゲスは戦力外の扱いで、ナバスもすでに正守護神ではない。

 一方で、バルセロナはネイマールを連れ戻すことに希望を抱いているが、地元紙スポルト(Sport)によれば、シーズン終了後に1億6000万ユーロ(約188億円)での買い取り義務が発生するローン契約でのオファーは、PSGに一蹴されたという。

 またPSGは以前、4000万ユーロ(約47億円)の移籍金にフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)とイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)を加えたバルセロナからのオファーを拒否したと伝えられた。

 去就が不透明な中、PSGで冷遇され今季ここまで1試合も出場していない27歳のネイマールに対しては、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)も興味を示しているとみられている。

 フランスやスペイン、イタリアの移籍市場は9月2日が期限となっており、あまり時間は残されていない。(c)AFP