クズネツォワがキーズとのW&Sオープン決勝へ、大坂は世界1位維持へ
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【8月18日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)は17日、女子シングルス準決勝が行われ、スベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)が6-2、6-4で大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を破り、決勝進出を果たした。
四大大会(グランドスラム)2勝を挙げている34歳のベテランは、1年以上ぶりとなるキャリア19勝目を懸けて、第16シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)と対戦する。
米国査証の問題で、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)に向けた準備に遅れが生じていたクズネツォワだが、前週はロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)で2回戦を突破し、その後に査証の問題も解決した。
この試合では、最後のゲームでマッチポイント三つを握ると、その一つ目でウイナーを決めて勝利した。ここ数年は手首のけがなどに苦しんできたクズネツォワだが、「自分が試合をコントロールしている感触があった。脚が動いているし、相手のボールもすべて返せて、とても安定していた」と話している。
一方、3回戦と準々決勝を逆転で制して勝ち上がってきたバーティだが、この試合では調子を取り戻したクズネツォワに完敗。世界ランキング1位返り咲きの条件となる決勝進出は果たせず、けがで準々決勝を途中棄権した大坂なおみ(Naomi Osaka)が、全米オープン前最後の更新となる19日のランキングでも1位を守ることが決まった。
バーティは「戦い抜いた1週間だった」「良いプレーもあれば、ひどいプレーもあった」「今週はたくさんのことが学べたし、全米オープンに向けて前向きな要素しかない」とコメントした。
キーズはソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)とのブレークチャンスの多かった同胞対決に7-5、6-4で勝利。最後は自分でも決まったことに驚いたといった様子の鋭いクロスでマッチポイントを握り、そのまま勝利を収めた。
キーズは、「ここで初めて決勝に進出できてとてもうれしい。グランドスラム前にたくさん試合をこなせているのはすごく良いこと」「スベトラナは素晴らしいプレーをしている。何でもできる器用な選手だし、決勝はすごく難しい試合になる」とコメントした。(c)AFP/Bill Scott