【8月11日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)は10日、男子シングルス準決勝などが行われ、大会第16シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)の棄権により、第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は1球も打たずに決勝へ駒を進めることになった。

 モンフィスは、雨のため終了が遅れた第10シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)との準々決勝に6-4、3-6、7-6(7-2)で勝利したが、その数時間後に開始予定だった準決勝は棄権を強いられ、そのためナダルはもう1日休養をとることができた。

 連覇と通算5回目の優勝を目指すナダルは11日の決勝で、第8シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と対戦する。メドベージェフは準決勝で、第6シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)との同胞対決に6-1、7-6(8-6)で圧勝した。

 モンフィス対バウティスタ・アグトの試合は、もともと9日夜の予定だったものの雨天順延となり、さらにこの日も雨の影響で2時間半遅れた。その中でモンフィスは相手を退けたものの、足首をひねって負傷。それから数時間でナダル戦に備えるのは難しく、何より月末には全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2019)が待っているため無理はしなかった。

 モンフィスは「何はともあれ、戦うことができて満足だ。言っている通り、この1週間は調子が良く、ベストを尽くせた」「きょうは自分が今もファイターだというところを見せられた」とコメントした。

 メドベージェフは、マスターズ1000(ATP Masters 1000)大会では初となるロシア勢同士の準決勝に勝利し、ナダルとの初対戦に勝ち進んだ。

 ナダルと同じ、スーパースターのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦した経験を引き合いに出しながら、メドベージェフは「本当に特別だけど、その分、プレッシャーも格別だ」と話した。

「それでも、このためにずっと頑張ってきたんだ。彼らと対戦できるなんて、以前は夢にも思わなかった。ましてやマスターズ1000の決勝でなんてね」「ビビることはない。僕はどんな試合でも勝ちたいし、明日はそれを実現したい」 (c)AFP/Bill Scott