【8月4日 AFP】テニス、シティ・オープン(Citi Open 2019)は3日、男子シングルス準決勝が行われ、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)がマッチポイントを1本しのぐなどして大会第1シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を6-4、3-6、7-6(9-7)で破り、決勝へ進出した。

 世界ランキング52位のキリオスは、試合中に冷静さを失ったり、第3セットでは2度にわたる相手のシューズ交換でプレーの中断を余儀なくされたりしながらも、観客を魅了するプレーで熱戦を制した。

「人生最高の大会を送れているかもしれない」というキリオスは「高いレベルのテニスができている。とにかくもっと安定感が必要だし、メンタル的にタフにならないといけない」と語った。

 一方のチチパスは1セットダウンで迎えた第2セットで先にブレークを許したが、ラケットを壊したり判定に文句を言ったりするなどキリオスが感情的になった隙をつき、決着を最終セットに持ち込んだ。最後はタイブレークで力尽きたが、5日発表の最新ランキングでは世界5位に上昇する。

 キリオスは優勝賞金36万5390ドル(約3900万円)が懸かる決勝で、ラッキールーザーのピーター・ゴヨブジク(Peter Gojowczyk、ドイツ)を6-2、6-2で退けた第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と対戦する。

 この日の勝利でキリオスは今季のトップ10選手との対戦成績を4勝1敗とし、決勝では3月のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2019)以来となるキャリア通算6勝目を目指す。(c)AFP/Jim SLATER