【7月29日 AFP】マレーシア北東部トレンガヌ(Terengganu)州の幹線道路で28日、ゾウ1頭がトラックにはねられて死んだ。警察が翌29日、明らかにした。絶滅が危惧されるゾウの生息地が破壊されるのに伴って、犠牲になるゾウが後を絶たない。

【合わせて読みたい】迷信と「いんちき療法」の犠牲になる動物たち

 警察幹部の話では、現場は同州にある国立公園のすぐ北の交通量の多い道路。「暗闇の中、森からゾウの群れが突然現れ、5~6歳ぐらいの雌の野生ゾウがトラックにはねられて死んだ」という。

 鉄鉱石を港へ運送中だったトラックの運転手は無事だったとしている。

 この道路では2017年にも、2か月の間にゾウ2頭が相次いで死んでいる。

 マレーシアのマレー半島部(Peninsular Malaysia)に生息するゾウはアジアゾウで、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されている。

 同国には珍しい動物が数多く生息するが、プランテーションや人間の居住地が拡大するにつれ、年々ジャングルのすみかを追われている。(c)AFP