【7月26日 AFP】米国務省のモーガン・オータガス(Morgan Ortagus)報道官は25日、北朝鮮が新たにミサイル発射実験を実施したことを受け、米国は北朝鮮との対話継続を望んでいると言明する一方、「挑発」をやめるよう同国に求めた。

 北朝鮮は同日、短距離ミサイル2発を海に発射していた。北朝鮮によるミサイル発射実験は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が先月急きょ会談し、実務者レベルでの非核化協議再開に合意して以降初めて。

 オータガス報道官はワシントンで記者団に対し、「われわれは北朝鮮との外交的接触を望んでおり、北朝鮮側に対し、(トランプ)大統領と金委員長が外交を通じて協議してきたことをすべて解決するよう引き続き求めていく」と述べた。

 しかし非核化協議はまだ始まっていない上、北朝鮮は最近、米韓が来月の合同軍事演習の中止を拒否すれば、協議は頓挫する可能性があるとけん制している。

 オータガス氏は「われわれはこれ以上挑発を行わないよう求めるとともに、全当事者に対し、(国連安全保障理事会〈UN Security Council〉の)決議に基づき、自らの義務を果たすよう求める」と表明。一方、今回のミサイル発射実験を「挑発」と考えているかは明らかにしなかった。

 トランプ大統領は北朝鮮が5月に行った同様の短距離ミサイル発射実験について、「とても標準的なもの」であり、自身と金委員長との関係には影響しないと発言。重視しない姿勢を示していた。(c)AFP