【7月23日 AFP】韓国・光州(Gwangju)で開催中の第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)に出場しているケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、米国)が、23日に予定されていた女子1500メートル自由形の決勝と200メートル自由形の予選を「健康上の理由」で棄権することになった。同日に米国代表チームが発表した。

 五輪覇者で、世界水泳では14個の金メダルを獲得している22歳のレデッキーは、大会初日の400メートル自由形決勝で10代のアリアン・ティットマス(Ariarne Titmus、オーストラリア)に優勝を譲る番狂わせの敗戦を喫していた。

 23日の午前中に行われた200メートル自由形の予選を回避したレデッキーは、自身のコンディションを見極め、午後の1500メートル決勝も棄権することにした。レデッキーは世界水泳の1500メートル自由形で3連覇を果たしている。

 米国チームの担当者はAFPに対し、26日の午前中に800メートル自由形の予選を控えているレデッキーについて、残りの出場予定種目は棄権していないと話したが、韓国に到着してから不調を訴えていることも明かした。

 米国チームのディレクターは、「17日に光州に到着してから、ケイティは体調を崩していた。今回の予防策が取られたのは、彼女の健康と適切な回復を保証し、体力を短縮されたスケジュールに集中させるため」と話した。

 200メートル自由形の予選を全体3番目のタイムで勝ち上がったティットマスは、レデッキーの欠場に無念さをのぞかせた。「(残念な気持ちは)少しある。3選手が棄権したし(同日にはテイラー・ラック<Taylor Ruck、カナダ>とエマ・マキーオン<Emma McKeon、オーストラリア>も過密日程を理由に出場を断念)、その3人への挑戦がおそらく最も難しいものだったから」

「優勝を狙いやすくなったけど、まだ(世界女王の)フェデリカ・ペレグリニ(Federica Pellegrini、イタリア)が残っているから、難しいチャレンジであることに変わりはない」 (c)AFP