【7月22日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するギャレス・ベイル(Gareth Bale)の代理人を務めるジョナサン・バーネット(Jonathan Barnett)氏は、近日中に同選手を放出する構えであることを明かしたジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督を「面汚し」とこき下ろした。

 1-3で敗れたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とのインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)でベイルをベンチメンバーに入れなかったジダン監督は、この決断についてクラブが「退団に向けて動いている」ためだと明かし、「全員のために」早く実現するのが望ましいと補足した。

 バーネット氏はAFPに対し、「ジダン監督は面汚し。彼はレアルに大きく貢献した選手に一切敬意を払っていない」と語った。

 また、ベイルの退団が迫っているかを問われたバーネット氏は「われわれはそれに向けて動いている」と答えた。

 6年前にイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)から加入したベイルは、レアルにリーグタイトルや4度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝をもたらしたにもかかわらず、ジダン監督から冷遇されている。

 ベイルは昨年行われたリバプール(Liverpool FC)とのチャンピオンズリーグ決勝で華麗なオーバーヘッドを含む2ゴールを挙げたが、それでも今年3月にジダン監督が復帰すると、すぐにチーム内での序列を下げた。

 ジダン監督の再就任後、リーグ戦におけるベイルのフル出場は11戦中わずか3試合。プレーした試合のうち多くは途中出場で、3試合では一切起用されなかった。

 また0-2で敗れ、レアルがブーイングを浴びることになったレアル・ベティス(Real Betis)戦でもベンチメンバーとなったベイルには、昨シーズンの最終戦で別れを告げる機会も与えられなかった。

 欧州の複数のビッグクラブで歓迎されるであろうベイルの扱いについて、ジダン監督は「個人的な問題ではない」と主張した。

 ジダン監督はバイエルン戦の後「それが求められているから、何かをやらなければならないという時が必ずある」と話した。

「私が彼に対して何か気に入らないことがあるわけではない。ただわれわれは決断し、変わり続けないといけない。それだけの話だ」「24時間とか48時間以内に起きるかは分からない。状況が変わるのは間違いなく、それがみんなにとって最善だ」

 レアルとの契約があと3シーズン残っているベイルは、トッテナムやマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、バイエルンへの移籍がうわさされている。(c)AFP