【7月4日 AFP】米ネバダ州で1日、1台に2人以上の同乗が条件となっている相乗り専用車線を走行していた車を警察が摘発したところ、この車は霊きゅう車で、運転手が搬送中の遺体を「同乗者」だと言い張る珍事があった。警察は厳重注意のみで済ませたという。

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 取り締まりを担当した警官が米CNN に語ったところによると、同乗者なしで相乗り専用車線を走行していた灰色のミニバンを停止させた際、運転手が「後部に亡くなった人が乗っている」と申告した。

 警官が確認したところ、ミニバンの車内は霊きゅう車として改装され、遺体を固定する台車や手すりなどが備わっていた。

「それで、後部にいる男性は人数に入りませんか?」と運転手は警官に尋ねたという。

 警官は、米国内で相乗りの条件として認められる同乗者は生きている人間でなければならないと説明。その上で、今回は注意だけで「おとがめなし」とすることに応じたという。

「ただただ、うろたえてしまった」とCNNに語った警官は、運転手の主張について、これまで聞いた中でも「どれより面白い反応」の一つだったと話している。(c)AFP