【7月3日 AFP】インドに亡命中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は、先週放送された英BBCによるインタビューで行った女性に関する発言について、深く後悔していると述べて謝罪した。ダライ・ラマ法王庁が2日、声明で明らかにした。

 ダライ・ラマはこのインタビューの中で、「女性のダライ・ラマが現れればもっと魅力的であるはずだ」「女性のダライ・ラマなら… 私が思うに、人々はその姿を、顔を見ない方が良いと思うだろう」と発言。世界中のソーシャルメディア上で波紋を呼んでいた。

 これについて同庁は声明で、「自身の生まれ変わりが女性であったらという質問に答えた際、もし女性だったら魅力的であるはずだと示唆したことにより、ダライ・ラマには人々の気分を害するつもりなど一切なかった」と説明。「ダライ・ラマは、自分の発言が人々を傷つけたことを深く後悔しており、心から謝罪している」とした。

 同庁は「ダライ・ラマは長き生涯を通じて、女性を物扱いすることに反対してきた。女性とその権利を支持し、男女平等と女性尊重を支える国際的なコンセンサスができるのをたたえてきた」とも述べている。(c)AFP