【6月30日 AFP】スペインの首都マドリードで、愛人の男性の殺害を娘婿に依頼したものの殺害が実行されず、だまされたとして警察に告訴した女が逮捕されるという珍事件が起きた。警察が27日、明らかにした。

 警察によると、女は6月中旬ごろ、娘と共にマドリード中心部の警察署に出向き、愛人の男性から数年にわたって6万ユーロ(約740万円)をだまし取られたと訴えた。

 さらに、この件について相談された娘婿が、愛人の男性の殺害を請け負うことに同意したものの、殺害は実行されず、女は娘婿にもだまされたと考えたという。

 娘婿は自身が同国の情報機関のトップだと主張し、男性を殺害したらその臓器を売却して、だまし取られた6万ユーロを取り戻すと約束。ただその前金として7000ユーロ(約86万円)を要求していた。

 女は娘、娘婿と共に逮捕された。三人には殺人教唆の容疑が掛けられている。

 警察によると、犠牲となるはずだった男性は、元気いっぱいな姿が目撃されているという。(c)AFP