【6月28日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョルディ・カルドネル(Jordi Cardoner)副会長は27日、2年前にチームを離れたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が復帰を望んでいると明かした。

 カルドネル副会長は、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で行われた記者会見で「現時点で確かなのは、ネイマールがバルセロナへの復帰を望んでいるということ。私が見たり聞いたりしたものは正しいようだ」とコメントした。

 しかしカルドネル副会長は、2億2200万ユーロ(約271億円)という世界最高額でPSGに渡ったネイマールに今のところ接触していないと強調。現時点でネイマールが復帰に興味を持っていることを認めたが、同選手の獲得に向けた具体的な動きは一切ないと述べた。

 カルドネル副会長は「バルセロナがネイマールの契約に動き出しているという話には同意できない」とコメントした。

「現時点で確かなのは、バルセロナのような偉大なクラブでプレーしたいと考えている選手がネイマール以外にもたくさんいるということだけ。何が起きるかはすぐに分かる」「今は、来季契約しない選手を決めている段階」

 しかしメディアでは、ネイマールがバルセロナに復帰できるようにする契約条件を両クラブを取り持つ代理人がまとめたと伝えられている。

 また、他のスペインメディアは今週、ネイマールが古巣に復帰するため1200万ユーロ(約14億7000万円)の減棒を提案し、バルセロナもネイマールとの再契約に関して「口頭合意」に至ったと報じた。

 27歳のネイマールはバルセロナで4年を過ごし、2015年には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で優勝。リオネル・メッシ(Lionel Messi)やルイス・スアレス(Luis Suarez)と強力な攻撃ユニットを構成し、リーグ戦を2度制した。

 どんな形であれネイマールが復帰することになれば、バルセロナは選手の売却によって資金を回収する必要がありそうだ。

 バルセロナはアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)からの退団が決まったアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)を1億2000万ユーロ(約147億円)で獲得するとみられており、すでにアヤックス(Ajax)のフレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)も7500万ユーロ(約92億円)で補強している。

 報道によれば、仮にネイマールの復帰が決まれば、その年俸はPSGで受け取っていた3600万ユーロ(約44億円)からバルセロナを離れる前に手にしていた2400万ユーロ(約29億円)に減ることになるという。(c)AFP