【6月19日 AFP】判定に抗議して退場を宣告された末、バットを投げるなどした米大リーグ(MLB)、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)の強打者マニー・マチャド(Manny Machado)が、1試合の出場停止処分を科されたことに対して、MLBの審判協会(MLBUA)が18日、むしろ甘い罰だと考えていることを明かした。

 開幕直前に10年総額3億ドル(約332億円)の契約でパドレスに加入したマチャドは、15日に行われたコロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)戦で三振に倒れた際、ビル・ウェルク(Bill Welke)球審の判定に納得がいかず、暴言を浴びせて退場を宣告されると、冷静さを失ってウェルク球審に詰め寄り、さらにはバットをバックネット方向に向かって乱暴に投げつけるなど危険な行動を取った。

 そのためマチャドは、審判に「攻撃的に抗議し、接触した」としてリーグから1試合の出場停止と罰金の処分を受けたが、本人は接触はなかったと主張して異議を申し立てている。映像を見る限り、両者の間に接触があったかは判然としない。

 こうした状況の中でMLBUAは、1試合の出場停止はむしろ寛大な処分だと怒りのコメントを発表した。

「マニー・マチャドは、ボールとストライクの判定をめぐる口論の最中にアンパイアと接触し、1試合の出場停止を受けた。一方で彼は、明らかに他者の安全を顧みず、バットをバックネットに投げつけている」

「1試合。たった1試合だ。いったいどのような前例をつくっているのだろうか? 納得いかないというだけの理由で、われを忘れて駄々をこね、試合を裁く立場の人間に触れるのは良くない。どのような職場でも暴力は許されない。そういうことだ」

「こうした振る舞いに対して1試合の出場停止というのは、審判全員にとって屈辱であり、競技そのものに対する一種の侮辱だ」「肉体的な接触は単純に許されないし、厳しい罰を迅速に科す必要がある」 (c)AFP