【6月17日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は16日、グループFの試合が行われ、前回王者の米国はメンバーを大幅に入れ替えながらもチリに3-0で快勝し、決勝トーナメント進出を決めた。

 この日はチリのGKクリスチアーニ・エンドラー(Christiane Endler)が好セーブを披露し、13-0で歴史的大勝を収めたタイとの初戦での点差には遠く及ばなかった米国だが、前回大会決勝でハットトリックの大活躍を見せたカーリー・ロイド(Carli Lloyd)が女子W杯史上初の6試合連続ゴールの偉業を成し遂げるなどし、一方的な勝利を収めた。

 元ドイツ代表のビルギット・プリンツ(Birgit Prinz)氏が2003年に打ち立てた5試合連続得点を上回る新記録を樹立した36歳のロイドは「キャリアの中でも最高の状態。FWとMFのどちらで起用されてもやれる」とコメントした。

 また、この試合では前半のうちに2ゴールを奪ったが、終盤のPKを外して3点目のチャンスは逃していたロイドは「残念ながらピッチに立てるのは11人であり、その中でコーチ陣は決断を下さなければならない。それでも私は絶対にいつでも出られる準備をして集中していくつもり。どんなことが起こり得るかなんて決して分からないから」と続けた。

 タイ戦から7選手を入れ替え、これですべてのフィールドプレーヤーに出場機会を与えた米国のジル・エリス(Jill Ellis)監督は「重要なのは、選手たちがどのような役割でもこなす準備ができていることだと思う。彼女(ロイド)が今大会で3ゴールも決めているのは素晴らしい」と話した。

「きょうも最高のプレーをしていた。試合に向けて準備ができていたし、エネルギーに満ちあふれていた。これ以上ない状態だと思う」

 スウェーデンに続いて16強入りを決めた米国は、20日に行われる直接対決で引き分け以上の結果を残せば1位通過となるが、その場合は開催国の強豪フランスと準々決勝で激突する可能性が高い。(c)AFP/Andy SCOTT