【6月15日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は14日、ズボニミール・ボバン(Zvonimir Boban)氏とパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏が、それぞれクラブの幹部職に就任すると発表した。

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 2016年から国際サッカー連盟(FIFA)の副事務局長を務めていたボバン氏は、すでにこの職務から退き、イタリアの強豪ミランのチーフ・フットボール・オフィサーに就任した。マルディーニ氏は、テクニカルディレクターとしてボバン氏とともに仕事に携わる。

 現役時代には1991年から2001年までの10年間にわたりミランでプレーし、通算4度のリーグ優勝と1993-94年シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇に貢献した。

 現在50歳のボバン氏は、「ACミランの人々は家族であり、ミラノ(Milan)の街とイタリアはわが家だ」「この輝かしいクラブの助けになることを切に願っているし、それは自分にとって大きな意味がある。クラブがいるべき場所に戻してみせる」と述べた。

 ミランは先月、移籍市場を控えたコスト削減が理由であると報じられる中でジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督が退任した。通算7度のチャンピオンズリーグ制覇を誇る名門は、昨季リーグ5位に終わり、2014年以来となる同大会の出場を逃してしまった。

 次期指揮官が決まらない中、ミランはレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)スポーティング・ディレクター(SD)も辞任し、元所属クラブのフランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に復帰した。

 マルディーニ氏がテクニカルディレクターに就任することは、ミランのイバン・ガジディス(Ivan Gazidis)最高経営責任者(CEO)が先月すでに示唆していた。

 50歳の同氏は25シーズンを過ごしたミランで公式戦900試合以上に出場し、チャンピオンズリーグでは計5回トロフィー獲得に貢献したほか、7回のリーグ優勝と2003年のイタリア杯(Italian Cup)制覇も経験した。(c)AFP