ロシア首都で警察に対する抗議デモ、400人超拘束される
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【6月12日 AFP】ロシアの首都モスクワで12日、不正な免責や腐敗が横行しているとされる警察当局に抗議するため、平和裏に行われていたデモ行進に警察が介入し、野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏を含む400人超が拘束された。
ロシア国内で野党陣営の拘束状況を監視する非政府組織(NGO)「OVDインフォ(OVD-Info)」は、「デモ行進で400人超が拘束された」と述べた。それに先立ち、警察は200人超が拘束されたと発表している。
このデモは許可を受けておらず、暴徒鎮圧用の装備をした警察が出動。警察側の発表によると、約1200人が参加していたという。
拘束された人々の中には、でっち上げの麻薬密売容疑をかけられ先週逮捕されていた調査報道記者のイワン・ゴルノフ(Ivan Golunov)氏への支持を示すTシャツを着ている人もいた。
ゴルノフ記者の逮捕は市民の怒りを招き、10日には同国の三大紙が1面トップに巨大な文字で「私は/われわれはイワン・ゴルノフ」というメッセージを掲載するなど、前例のない連帯感が広がっていた。
12日のデモ行進も、当初はゴルノフ記者の釈放を求めて呼び掛けられたものだったが、世論の反発が数日間続いた後、デモ前日の11日になって、同記者への捜査は取り下げとなり、突然解放されていた。
ゴルノフ氏の解放については、新たな抗議行動の広がりを抑え込もうする政府の試みだという見方もある。
デモ参加者らは、腐敗が指摘されるロシア警察当局の改革と、警察による不正の犠牲となって収監されている人々の釈放を要求した。(c)AFP/Theo Merz and Anna Smolchenko