【6月9日 AFP】福岡市で2日間の日程で開かれていた20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は9日、共同声明を採択して閉幕した。

 ある高官が「緊張した」雰囲気と評した、30時間にわたる激しいやり取りの末に採択された共同声明は、「成長は低いままで、リスクは依然として下方に傾いている」とし、「貿易面および地政学面での緊張が増大した」と指摘。その上で、必要があれば「さらなる行動をとる用意がある」と強調した。

 会議では米国と他国との不一致が露呈。米国の要求を受けた妥協策として、声明からは草案にあった「貿易摩擦を緩和する必要性が差し迫っている」との文言が削除された。(c)AFP/Richard CARTER and Hiroshi HIYAMA