【6月1日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は5月31日、2024年の有人月面着陸を視野に、2020、2021両年に月面への機材輸送を実施する計画を発表した。実行されれば、1970年代以降初となる。

 NASAは2024年の有人月面着陸を目指す「アルテミス(Artemis)」計画の一環として、観測器など科学機器の月への輸送に、アストロボティック・テクノロジー(Astrobotic Technology)、インテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)、オービット・ビヨンド(Orbit Beyond)の米企業3社を選定した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権は人類を月に再び送り込む目標を従来から4年前倒しし、2024年としている。

 選定された各社は大きさと形状の異なる月面着陸船を開発しており、1社のものは背が高く、残り2社は比較的小型。3社はこれらを使い、多ければ計23台のNASAの小型観測器を運ぶ。一連の機材には、後に飛行士らが着陸、航行、放射線防護のためのデータ収集に使うものが含まれるもよう。(c)AFP