【5月28日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は27日、夏の移籍市場でエデン・アザール(Eden Hazard)を獲得することを強く希望していると認めた。また、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)には中国のクラブからオファーが届いていることを明かした。

 イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)との契約が来年に満了を迎えるアザールは、29日に行われるアーセナル(Arsenal)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)決勝が現チームでの最後の試合になる可能性がある。

 ペレス会長は、スペインのラジオ局オンダ・セロ(Onda Cero)に対し、「アザールのレアル移籍については大きな関心を持っている。うそをつくつもりはないし、彼が今年このチームでプレーすることになればうれしい」とコメントした。

「クラブはここ何年もアザールとの契約を望んできた。私は今夏の加入を望む。これまでは実現できなかったが、今回に関しては彼の契約満了が来年に迫っている」

 不振に終わった今シーズンを受け、この夏に戦力を大幅に入れ替えるとみられているレアルのペレス会長は、チームのキャプテンであるラモスが中国移籍を検討していることをほのめかした。

 両者は3月に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の決勝トーナメント1回戦でアヤックス(Ajax)に敗れた後に口論になり、ラモスは今季のチームが機能しなかった背景について、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の穴を埋める戦力を獲得できなかった補強面の失敗があるとペレス会長に伝えたと報じられている。

 またペレス会長は、ラモスには中国からオファーがあるものの、放出を阻止したと話した。

「彼とは私のオフィスで話し合った。中国のチームから非常に良いオファーが届いたが、向こうのチームは移籍金を払えないという話を聞かされた」「ただそれだけで、こちらとしてはまったく関心が持てない話だった。われわれがキャプテンをフリーで放出するなんてありえない。彼にもそう伝えた。それだけだ」

 ペレス会長には、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)やネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を獲得する可能性についても質問が飛んだ。

 ペレス会長は「エムバペとネイマールについてはジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督と話をしていない」と答え、PSGとはこれからも良い関係を築いていきたいと主張した。「PSGの選手を獲得したくなったら、会長に電話する」

 また、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)の去就も不透明なままだが、ペレス会長は「どの選手にもオファーは一切届いていない」と語った。(c)AFP