【5月25日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算3度の世界選手権制覇を果たした伝説的ドライバーで、20日に死去したニキ・ラウダ(Niki Lauda)氏に哀悼の意を表すため、19F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2019)では26日の決勝レース前に、同氏のトレードマークとなっていた赤い帽子を手に1分間の黙とうをささげることになった。

 F1は公式ウェブサイトにコメント文を発表し、今季全勝を記録しているメルセデスAMG(Mercedes AMG)の非常勤会長を務めていたラウダ氏をしのび、レース前にセレモニーを行うことを明らかにした。

「ニキ・ラウダ氏のトレードマークである赤い帽子は、パドックで有名でした。日曜日(26日)のモナコGP決勝前に、F1界全体でオーストリアの王者がたどってきた人生を追悼するにあたり、この帽子が重要な役割を果たすのにふさわしいと考えます」

 黙とうでは20人のドライバー全員がグリッド前に整列し、いつものレース責任者をはじめ「ラウダ氏のキャリアに特別な役割を果たした人々、すなわち同輩や同僚」とともに、ラウダ氏がかぶっていたことで有名な赤い帽子を手にする。

 長年の闘病生活の末に70歳で亡くなったラウダ氏に対し、週末のレースでは王者メルセデスがコックピットに装着する頭部保護装置「Halo」を赤に塗るなど、チームの一部が哀悼の意を表す予定となっている。(c)AFP