【5月25日 AFP】バドミントン、男女混合の国別対抗戦スディルマンカップ(2019 Sudirman Cup)は24日、中国・南寧(Nanning)で準々決勝が行われ、大会第1シードの日本は3勝0敗でマレーシアを破り、ベスト4入りを決めた。

 大会初制覇を目指す日本は、第1試合の男子ダブルスで嘉村健士(Takeshi Kamura)/園田啓悟(Keigo Sonoda)組が先勝すると、続く女子シングルスでも奥原希望(Nozomi Okuhara)が連勝し、最後は男子シングルスに登場した世界ランク1位の桃田賢斗(Kento Momota)が白星で締めくくった。

 男子ダブルスでは、マレーシアのテオ・イ・イー(Ee Yi Teo)がパートナーのオン・ユー・シン(Yew Sin Ong)とぶつかった際に顔を蹴られて首のあたりが血に染まるハプニングが起きた。

 最終ゲームが19-19と並んだ緊迫した場面で、26歳のテオはオンとともにショットを追いかけてダイブすると、オンの左すねがあごに当たり、うつぶせに倒れたまま10分近く動かなくなってしまった。

 その後、起き上がったテオはあごに大きなばんそうこうを貼ってプレーを続行。しかし、これで勢いを失ってしまった様子のマレーシアペアは、日本ペアのマッチポイントを2本しのいだものの、1時間35分に及ぶ激戦で最後は敗戦を阻止することはできなかった。

 テオはフルセットの消耗戦に敗れた原因をけがのせいにはしなかったものの、「かなり深い傷で、縫合しなければならないと思う」とコメントした。

 もう1試合の準々決勝では、インドネシアが3勝2敗で台湾に競り勝ち、日本との準決勝に進出。通算11度目の大会制覇を目指す優勝候補の地元中国は、25日の準決勝でタイと対戦する。(c)AFP